チェコでの生活2年目に入り、当然、大学も2年目です。
前の年は人体を主とするアトリエでありながら、ずっと自分の彫刻に専念してきました。
今年からは教授らが私に勝手なことはさせまいとしているように感じます。
私としては正規の学生でもないのでほっといてくれるとばっかり思っていました。
私が何を学ぼうと別に迷惑をかけるわけでもないと思っています。
でもなんだかよくわかんないけど、ここは抽象彫刻のアトリエではないぞ!という
圧力を感じます。まるで私が卒業した大学のようです。
せっかく今年与えられた部屋も居辛くなってきました。
今日は個展も近いこともあり、外に置いてあった大理石を中に移動しました。
案の定、いろんな汚れが付いていたり、微妙なバランスで立っていた作品も
中の平らなとこに置いてみると、立つことができていないことがわかりました。
でも私が中で石を彫ることは、良くないということを言われたりしました。
もちろん、わかっていますが、ではいつ洗っても落ちない大理石の汚れを取り去るのか?
立っていない作品の底をいつ修正するのか?
外の制作場所は小高くなっていて、搬入する時にそこから下ろさなくてはいけないので、結局また汚れてしまいます。
そして外にはコンクリートの平らな場所がないです。
その最後の詰めというか、重要な作業をするのは個展間じかの今しかないのです。
そしていかに底を平らにして、立つ状態することがいかに難しく、時間がかかるか、
粘土や木の彫刻の人は知らないのです。
私は歳をとってるし、正規の学生じゃないのでいろんなことを、もっと適当に考えなければいけません。
でもなかなか難しいです。
どんどんどつぼにはまって行きます。腹が立つのと悲しいのとがいっしょになって、
引くに引けなくなって、より自虐的になります。
今は外でやればいいんでしょ、日本人の根性みせてやる!
こんなことを思うまでに、いくらでもましな環境にできたと思うのですが、
あんまり腹が立ったので、どこまででも悪い環境に向かっていく自分が止めれません。
そうやって最後まで行って、またじわじわと戻ってくることしかできない性格なので仕方ないです。
大人げないですね、すべてをゆずるべきだったのかとも思います。
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