2008年12月12日金曜日

石彫りとニット帽
















そろそろ外での制作はきつくなってきました・・・・でも中は本当に人が沢山で息苦しいです。しかも制作台にタイヤが着いてないので、等身のやら胸像のやらがデーンとアトリエの真ん中に常にあります。いったいどこにスペースを見つけて制作をするんだろう・・・特に新人の私はただえさえ遠慮しているから余計難しい。あ~寒くても外はいいな。でもいいかげん中での制作も考えないと、手持ち無沙汰になってしまいます。

今回の作品は除かれた記憶、除かれた形、残された記憶、残された形・・・・みないな感じで取り組んでいます。ちょっと32年間を振り返っているのかもしれません。よく石の中に形をみつけろとか、もうすでに石の中に形はあって、そのいらないところをとっていく・・・とか言います。本当にいい形や自分の納得のいく形を求めて石を彫っていくのですが・・除かれた石のかけらの中にも、いくつかの形や真実のようなものがあったはずだったと思います。私は石を制作していくという人生を自分で決めました。きっと私の石を彫る姿勢や考え方は私の生きていく、生きてきたことと重なる所があると思ったのがきっかけです、それで今回のテーマのようなものになりました。

いろんな生き方があります、きっといくつかの失敗や損のような選択を今までしてきたかもしれません。でも削った石のように元には戻らず、ただ無い所はないまま、後でくっつけるようなかっこ悪いこともせず、その選択にしたがって歩んでいっているんだな・・・と

ただそれだけなのに、いろいろ悩んで大変ですね、人生は。でも幸せもいっぱいあるのでやめられないですね。


さてニット帽ですが日本にいるときにえらく気に入って私なりにチェコ用として奮発して買いました。でもいざこちらに来てみると・・・・なんだかアジア人がよくかぶってそう?いや観光客むけ?って感じの帽子・・・。ワッペンがかっこよくて気に入ったのに、このマークチェコのマークじゃん?!こんなの日本の旗のワッペンが着いた帽子を日本でかぶってるってこと?!みなさんんと仲良くしたくてかぶっているんだったらいいけど、私はおしゃれのつもりでかったのに!ということで下ろしたてから、作業用になってしまっています。う~ん悔しい。意外とそういうの多いんです。こっちではちょっとな・・・っていうのが。













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