図書館といっても日本語の本が置いてある図書館です。
チェコ広報センターという大使館の近くにあるところに数は少ないですが日本語の本が置いてあり、
無料で貸し出ししてくれます。このインターネットが使えない状況でやっと必死になってそこを探しました。
三島由紀夫の午後の曳航
ドラえもん1巻
宮本輝の異国の窓から
もうすでに読んでしまいました。
philipに送ってもらった
村上春樹の東京奇譚集
村上龍のインタザミソスープ、ピアッシング
夏目漱石のこころ
インザミソスープは読みましたが、あとはもったいないのでどうしてもという時にとっておこうと思います。
この中でドラえもんがまず最高にすごいと思いました。小さかった頃よりものびた君がやけに身近に感じるのはなぜでしょう、なぜかな。
宮本輝の異国の窓からは作者自身がヨーロッパを舞台に物語を書くための取材旅行の話です。今までは彼の小説しか読んだことがなかったので、初めて触れる宮本輝本人はイメージがぜんぜん違いました。よくいる頑固なおじさんでした。そんな人が素晴らしい小説を書いたりするんだ~と妙な気持ちになりました。そういえば村上春樹の写真を見たときも、ガ~ンといった感じだったです。でも村上龍はかっこいいと思いました。
さてこの本の中に素敵な一文がありました。ストレートすぎますがとても気に入ってます。忘れたくないので書かせてもらいます。
創造というものは、おそらく、それまでどうしても見えなかった何物かが、ほんの少し見えた瞬間から始まる。〈創造〉は人それぞれによって、〈希望〉や〈成長〉や〈闘志〉や〈真の教養〉などに置き換えられるだろう。どこにも線などは引かれてはいない国境を一歩またいだだけで、雲の色や草の色があきらかに変わるのを見て、長い苦しい恋に終止符を打てたり出来るのが、人間の心の不思議さである。そしてこの不思議なるものの感知は、お金では買えない。
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