2009年3月22日日曜日

色!










ある日本人の女の子に出会いました。彼女はイギリスの美大を出て、今はプラハのウンプルムという美大の院に通ってます。専攻はよくわかんないんですけど、なんでもありみたいな所です。笑
彼女はきれいな色を見ているだけで幸せになれると言っていました。
何!
こんなシンプルな言葉だけど私はかなり衝撃を受けました。
あ~私は色がなかったんだって・・・・・
彫刻は色で表現することは少なく形で表現します。色がでしゃばりすぎると作品は死んでしまいます。
ここ何年も・・・というかずーっと今まで色のない生活をしていたような気がします。
ファッションだけは色を意識していたけどそれ以外はほぼ無しって感じです。
彫刻の部屋も私以外のほかの人も色をもっている人は少ないです、アトリエも全体的に灰色です。
なぜ私の部屋はよくないのかずっとわかりませんでした。
色でした。
とにかく好きな赤・ピンク系を集めてみたり、マーケットに行ってマットやら布やらを購入してみました。
どうせここに長く住むわけじゃないからと思い、ほとんど何も買わずに過ごそうと心に決めてチェコにきましたが、そういう問題ではないです。私の美意識に関わる重要なことだと気づきました。
普段から色を意識し、自分の部屋も展示空間として意識し物を配置したら、どんなに楽しいか!
そして苦手だった展覧会での作品配置にもいい勉強になると思いました。
たかだかそれだけの話ですが私にとってはとっても大きいです。












2009年3月21日土曜日

寿司パーティー。
















友人がこりずに時にシャイな私を自宅でする寿司パーティーに招待してくれました。
私と友人以外はみんな外人です。(私ももちろん外人ですが)
でも今回はがんばってコミュニケーションとれました。でもみんな私があんまり低い英語なので
私が話した後は一瞬間があきます。驚いて止まっているのか、私のつたない単語を広げてイメージしてくれているのか、ぴたっと止まって、あ~~って話し出す感じです。(本当みんなごめん)
チェコでは寿司はかなり高価な食べ物なのでみんなすごい勢いでとりあえず寿司がなくなるまで食べてました。一通り寿司がなくなったらゆっくりとくつろぎお話に花を咲かせてる感じです。
友人は赤ワインにバナナ、オレンジ、りんごなどを入れて一晩寝かせた素敵でまろやかなパーティードリンクを作ってくれていました。おいしかった~これはまねしなくては!
あと友人の彼氏のエジプト人が作ってくれたケーキ。体重を気にしなければいくらでもいける味でした。
私は料理は好きでも、お菓子作りは苦手で嫌いです。男の人がケーキを作ってくれるなんてさすがエジプト人!だてにピラミッドもってないね~とよくわからないこと思いました。

新しい木。











大学にわんさかと新しい木材が運ばれてきました。この木材は大学のすべてのアトリエ用なのか・・・・よくわかりません。私らのアトリエが使っていいのはほんのちょっとかもしれないです。友人が言うには全部使っていいはずっとも言っていました。
普通日本ではもちろん材料費は学生の自腹です。でも私達の大学はチェコで一番古い美大なので政府から沢山お金はもらえてるそうです。この木ももちろんただです。ついでに来週末いくドイツ・ミュンヘンの美術館巡りツアーもただらしいです。なんて太っ腹!!もちろんお金がいるのも沢山ありますが・・・日本では考えられないです。あらためて、チェコは教育や文化にお金をかけてくれる国なのだと思いました、本当にうらやましいし尊敬してしまいます。
新しい木が運ばれてきましたが、私はずっと前から横たわっている虫にやられてしまい、切られた木材をみつけてしましました。
とにかくすごい虫・・・・・卵・・・・その住みかの穴・・・・・。
最初見たときはあ~完全に無理だなって思いっていましたが、念のためと思い彫り出したら愛着がわいてしまいました。愛着と同時に作りたいものが見えてしまったのでやっかいです。
このまま彫っていっても結局木が虫にやられて、作品もやれれるんじゃないかとか、、、いやいける!yes? or no? yes? or no? と思いながら彫っています。
そんでもって本気で堅いです。長い間雨にさらされていたのでかすっごい堅い。鑿の刃は大丈夫ですが
頭の部分の鉄の枠がぶっこわれます。重いし堅いし。。。でも虫食いの所をとっぱらった木は本当にかっこよく素晴らしいです。
この木で初めてのインスタレーションとやらに挑戦します・・・多分。
そんなこんなで毎日朝から晩までへとへとです、腕の筋肉もお腹の肉とは間逆にむきっとしてきました。
りんごも手で割れるようにもなりました。

2009年3月16日月曜日

一人でもやっぱりバレエ!



































セレアが帰ってからもバレエは必ずチェックして行くようにしています(オペラはもう行きませんが)バレエはあまりに自分とかけ離れているし、ぜんぜん私は踊れないので踊れる人をシンプルに尊敬しています。
左上は友人と一緒に行った白鳥の湖です。左下のがそのパンプレットの写真です。よかったけど・・・やっぱりもっとコンテンポラリー的なバレエのが好きかな。
オレンジ色の衣装のバレエは子供向けのバレエでした。ちょっと失敗したなって思っていましたが、この衣装のバレリーナの踊りはとても美しかった・・・だから失敗ではなかったです。
右上の写真は初めて行った小劇場です。これはモダンすぎて・・・・まあまあだったかな。でもかなり近くで見れたので貴重な経験でした。
そしてそして、ついにお気に入りのバレエに出会いました。なんとなくいいかもしれないってパンフレットの写真だけで選んだのが左真ん中のバレエです。これはいろんなグループがそれぞれの表現を披露するといったもので、もちろんバレエがベースになっていますが、あとは本当に自由です。まさしくアートでした。でもベースが完璧にスキのないバレエがあっての自由な表現なので、見ていてぞくぞくします。
バレエも今まで見た中で一番すごいのもあったし、表現も様々でコメディーなんかもあったりして本当によかったです。来月もバレエ行きます!これも絶対よさそう・・・・

2009年3月8日日曜日

友人の作品と最近の制作。
























































最近はずいぶん暖かくなって来ました。ダウンコートの中はチェコ人並に薄着をしている時が増えたような気がします。外で十分石の制作が出来る気温なのですが、木がすごく楽しいので今は木にはまってます。チェコにきて自分の制作の仕方とか、形の作り方がより明確に見えてきたように思います。それはまわりでチェコ人の作品と自分の作品や作品の作り方?形の探し方?などを比べてみると、自分の個性というものがわかってきます。それは本当にすごくうれしいことです。
チェコにきて1ヶ月の時の目標はただ生きることでした。2ヶ月たったら毎日少しでもいいから学校に行くという目標でした。この時は居場所がなくて居づらくて辛かったからだと思います。でも今は自分の作品と向きあうほど制作に集中してます。本当に信じられないです。
あの外国人警察で並んでいるときからすると本当にもう・・・・・だいぶうれしい。
写真の木彫の鑿は日本から持っていったものです。その中に一番大きい鑿はマーチンが貸してくれました。なぜなら私の持っている鑿が小さいのしかなかったからだそうです。なんと優しい!なかなか道具を貸すのはできませんよね。私は石と木彫の鑿は誰にも貸せないくらい大事です。
優しいマーチンのそのでかい鑿はいかにもでかい体のヨーロッパ人が使う鑿です。はっきりいってtoo muchな重さとカーブです。このカーブを活かすにはどんだけやわらかい木か、どんだけ筋肉マンかです。
ごめんマーチン、私には使いこなせない。
一瞬見た目に引かれてこっちで鑿を買おうかと思っていましたが、やめます。
日本の鑿は小さくて軽くてよく削れる(彫れる)!やっぱり日本最高。
そして友人の作品。牛の体にライオンが出てきているといった不思議な作品です。どういうテーマとかタイトルは?と聞くと恥ずかしそうに「また今度話す」とのことでした。
中央に刺さっているのは石膏取りのための切金です。こんな作品のメインとなるところで切るなんて・・・びっくりです。多分石膏にしてからもいっぱいいじるんだろうな・・。それにしてもここじゃないとこはなかったのかしらと思います。

ブラジルレストラン。






















大学が同じの日本人の友人とそのエジプト人と彼とカナダ人の彼女の友人と一緒にブラジルレストランに行きました。
待ち合わせは街の中心にある広場でstaromestska の有名な時計台の下です。
1時に待ち合わせをしたらこの人だかりです。
はっきりいって何かすごいことが起こるわけでないのですが・・・観光客はみんな見にきます。時計のはりが12時なると毎回マリオネットが出てきます。でも正直よくわかんないです。すぐに終わりすぎて・・・・・
それよりもこの人だかりのほうがおもしろいです。まるで東京ですね。
ブラジルレストランは260コルン(1300円)くらいの食べ放題です。しかも寿司や魚介がふんだんに使われているサラダやその他すんごくおいしい料理の数々・・・・そしてなんと
生牡蠣!!
チェコに来て生牡蠣を食べれるなんて信じられません。
チェコは1週間に一回魚が輸入されるだけだそうで、スーパーに行ってもなかなか魚を見ることはありません。だいだいスモークサーモンが少しだけとか、加工された酢付けの魚とか・・・大きなスーパーに行ったらおっ魚じゃんっていうものも見ますが、すっごい高いです。スモークサーモンとかもありえないくらい高いです。なのでチェコ人はあんまり魚を食べません。でも最近寿司ブームなので寿司パーティーをよく開くそうです。レストランでは高いからみんなで作って食べようといったようです。
私の友人のチェコ人は貝も今まで食べたことがないそうです。
でもこのブラジルレストランはなぜか生牡蠣・・・
お腹壊すかもって思いましたが、10個以上は食べた気がします。あ~おいしかった。
他の料理も繊細な味付け(多分日本では普通)に感動しました。
味覚復活です。店内もおしゃれでまるで東京でした。
4人の会話はもちろん英語です。難しくてぜんぜんだめでした・・
あとで友人にオーラーも存在も消してましたね・・・と言われ、なんと鋭い言葉!ご名答です。
なんだかあんまりにも話せないからそこにいるのも悪く思えてしまいます。
でも参加することが大事で、一緒に思い出を共有したいのでまた誘ってね。(懲りずに)
エジプト人の彼からエジプト土産の石の卵をいただきました。
私の殺風景な寮の部屋にゴウジャスなエジプトーっといった存在感をはなっています。
ありがとうね。

キュビズムカフェ。




キュビズムカフェはキュビズム美術館の2階にあります。徹底的にキュビズムのデザインで作られている興味深いカフェです。私は建物も家具などもキュビズムのデザインが大大好きなのでここは前から行きたかったとっておきの場所です。
でも友人達と来る前にはぐれてしまい・・・・一人でホットワインを飲むことになりました。
こういう場所は一人じゃなんですね。
さみしかったので写真もやる気ない感じです。